台湾で今現在WSの受講している真最中で仕事の関係一時帰国して、

眠たい頭のまんまの参加です。

 

今回台本は当初からの完成ではなく、後からどんどん足されていきます。

あとから台本が足されていくのは、連続ドラマを追ってみている感じでしょうか。

本日の稽古は脚本読解(table analysis)です。

台本のある一定の区切りごとに読み進め、みんなで台本の背景や人物の心情を想像し、分析していく作業です。

舞台づくりで、役者が意見やイメージを共有し合う重要な場所です。

正直、読解の内容はネタバレが起きかねないので、どの程度話せばいいのと考えてしまいますが、

内容については直接書きませんが、キーワードとなるところは紹介したいと思います。

 

「親と子の自由と責任」

ところも一つのキーワードです。

親は子のためにと思ってやっているのに、子はそれを重荷としか思えないが、

しかしそれでも子どもは親に少しでも喜んでもらうため、期待に応えようとする。

親は、やりたいことを我慢して子どものために尽くし、しかしそんな親に子は委縮していき、感情を隠そうとする。どこで歯車が狂うのか、親も子もお互いの溝が深まっていくばかり。

 

人間関係が良好の家庭と、不仲な家庭があります。その違いは、どうように決まるのでしょうか。

 

脚本読解でそんな疑問を投げかけると、水地さんが「親も、子育てのせいにせずに、好きなことをすればいい。」という返答。

 

なるほど。

 

俺としては、親が好きな飯を食ったり、好きな場所に行くとかいうレベルではなく、

「マジで自分の人生を自由に生きる。」ことだと思いました。

俳優がこう言い方を勘違いをされますが、一人のスポーツマンがプロとしてやろうとしたり、家庭があっても職場に出ていくことや、どうにかして音楽を続ける人、既存の職場にとらわれず起業することと違いはありません。

ある種の覚悟と責任がこういった自由にはついて回ります。

 

イギリスで学校に行っていたころ生徒に、

シングルマザーで三人の子どもがいる人がいました。

めちゃめちゃ大変そうでしたが、本人は楽しそうに学びを謳歌している様子でした。

もちろんそのお母さんはお子さんの面倒を懸命に見ていました。

責任と自由のバランスの中で、子どもと親はうまくやっていけるのかもしれません。

 

どちらかに過度に傾くと、人間関係も傾くのかもしれません。

私的には、みんな責任にばかり目を向けすぎるので、もっと自由になってOKなんだと理解することも幸せのカギなのかと思います。

父親が好きで主夫になり、母親も進んで職場に出ていく時代、ワークライフバランスを取りながら生活するのは幸せな人生を送るためには必要なのかもしれません。

 

そんな「親と子の自由と責任」といったところも、頭に入れながらこの作品を見ると、より深く作品を見れることになるでしょう。。

 

いささか、堅苦しいブログになりましたが、本日はこの辺で。