本番まで、あと一週間!!
もう時間がないのよ!
おっと。この言葉は今回の芝居中にも、台詞として何度か出て来る言葉でもありますね。どんな風に出てくるかは見てのお楽しみ、ですが(笑)
さて、その貴重な時間を瞬間瞬間紡ぎ、今日も稽古を重ねました。
今日は全員が登場するシーンの稽古。これは中々大変なシーンです。演出の別役さんはまるでオーケストラの指揮者のごとく、皆のやり取りや台詞の大きさなどが素敵なハーモニーになるよう指揮を振って居ました。

今回初めて体験している、行動を探り、欲求を探り、やり取りを経てから、ようやく台詞を話す、という創作のステップは、他では殆どなされてないことだと思います。
つまり、台詞が書かれた台本を元に稽古する時、台本を皆で読む時間を暫く経て、台詞を覚えてから、立ち、動く、がよくあるやり方なんですよね。
ここで体験してる事は、その逆。その分、大変だなぁと感じる事の1つは、今までやってきた、行動や、やり取り、その場での欲求やイメージを捨てずに持ちつつ、台詞を話す事に繋げていくこと。
これらの要素が馴染まない間は、どうしても話す事に気を取られ、せっかくやってきた行動や欲求をすっぽり置き去りにしまったりするんですよね。ダメダメ、そんな勿体無いこと!と自分に言い聞かせながら、今日も稽古を終えました。


ああ、時間がない。いや、しかし、もっと生きなきゃ!ポジティブな考えを選べば、きっとその様に、段々と全てが変わっていく。そんなメッセージが、作品全体に散りばめられているの事を今日も噛み締める事が出来ました。これをお客さんに届けるために本番まで走り抜けます。