体育の日の祝日。爽やかな秋晴れの中、この日も朝から夕方まで稽古でした。
初めの時間は、夜の海のシーンの稽古。今日もI doで動きの可能性を探っていきます。この場面では、登場人物の珠美によって自然の素晴らしさが表現されていきます。
このシーンは登場していない私は、稽古を見ながら、改めて演劇の豊かさや可能性を感じていました。
演劇は、俳優の身体や声、その演技だけで何もない空間に、海や風、月や星や鳥の鳴き声までを生み出せるのですから。その場に居ながら旅をしているようなものです。今回いらしてくださるお客様もきっと会場に居ながらにして、舞台となる高知県の室戸岬を訪れている気分を味わって頂けるのではないかと思います。
その後も短めの休憩を挟みつつ、8つのセクションの稽古。
実際に場に立って動きを確認してみると、小道具の扱いの問題なども明らかになってきます。台本を読んで理解したつもりでも、やはり身体を通さないことには掴めないのが、俳優の仕事の大変さであり、面白さ。それを持つ身体の状態、どれくらい慣れてるか、自然に扱えるかなどなど。本番までの間に小道具ともっと仲良くならなければ。
そして、ようやくようやく!ラストシーンまで漕ぎ着けました。パチパチパチ。
私個人としてはI doでの作品稽古は初めてのアプローチだったので、戸惑いも、もどかしさも多々ありつつ、少し慣れてきた様な…。ところがなんと次回からはもうWANT とIMAGEの稽古に突入なのです!頭も心もクルクル回転させて頑張るぞ!